大学に入学する前の課題で、日本の景観についてレポート書いたんですよ。欧米と比較しながら主に日本を批判してましたね。
今はあの時ほど日本の景観にどうこう言おうって気持ちはないですが。。
この間、南大沢に行って、ここらへんは電柱がないんだよーって話になったんです。
景観のためです。
確かに私の家の周りは電柱のせいで空が狭くてうんざりします。レポートにも嫌だ嫌だと書いてやりました。
でも南大沢のあたりは、景観を綺麗にしようとしていて、その分駅から離れた住宅街はコンビニもあまりなくて人通りが少なくて、それもどうなの…っていう話もチラッと聞いたことがあるんです。夜とかは確かにちょっと怖い。
なんていうのかなぁ。
正直言って、日本の住宅街なんて新築はそりゃあ綺麗だけれど10年20年と経てば変わって行くし、ヨーロッパのかわいい家並みには到底かなわないと思うんですよ。
でも、ヨーロッパの真似をすればいいってもんじゃないし、日本の景観を美しくしろ、と言うのなら、それこそ京都やら飛騨やらの日本独特の街並みにしてしまうとか、そうする他ないような気もします。
大学に入ってからそんな事を考えるうちにに、少し考え方は変わってきました。
日本の住宅街は、それはそれで生活感があっていいかな、とも思うようになってきました。綺麗なマンションが建ち並ぶ風景はやっぱり苦手だから、サザエさんに出てくるような雰囲気がいいですけどね。
戸建ての家だとかが並んでいたり、吉祥寺の狭い路地に飲み屋があって賑やかな様子だとか、日本人の生活を感じるところは、綺麗だとは言えなくても好きだなぁ、と思うんです。
(文句言うのが嫌になったという個人的な気分も否めないけど)
ただ、どうしても都心の大きな商業広告だとか、威圧感のあるたくさんの高層ビル達は、どうも好きになれません。なんでですかね。感覚的なものとしか今は言えないけれど、あのビル達に何かが壊された、と漠然と思ってしまう。怒りにも似たような、絶望感を感じてしまうんです。
不思議なことで、言葉では説明しづらいけど、なんとなくわかってくれる人は案外多い気がします。
ごちゃごちゃと色んなことを書いてしまったけど、景観をやたらと綺麗にすればいいと言うのはほとんどエゴなのかな、と思い直しています。
ただ綺麗にしたって人々の生活とは馴染まない気がして。
だから都心のビルや駅周りの雰囲気も苦手なのかもしれないです。
帰り道、静かで暗い住宅街から見えるモノレールの駅の光を眺めて思わず「敵だ」と思ってしまいました。
敵という発想が自分でも幼稚な気がしますが。
毎日使っていても、好きになれない。
こんな所はきっと腐る程あるのにそんなものにいちいち嫌気がさすときがあります。
「平成狸合戦ぽんぽこ」とか久々に見ようかなぁ